
高校の学費無償化で、高校の学費はかからないってこと?やったー!!
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高校の学費無償化と言っても、対象になるのは授業料だけ。高校の学費というのは、授業料だけではなく、制服代、教科書代、学校徴収金、施設利用料などいろいろかかってきますよ。



えっ・・。そうなの?一体いくらくらい用意しておけばいいわけ?
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いくらくらい用意すれば良いかは公立、私立によって違いますし、無償化の対象となる所得制限についても家族構成によって変わってきます。以下で詳しく見ていきましょう。
この記事ではこんなことが分かります。
- 高校無償化について
- 都立高校・私立高校3年間でどのくらい費用がかかるのか
- 私立高校と都立高校の費用の比較
- 高校で使える減額制度について
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読みたい項目に飛べます!
高校無償化とは?
高校無償化とは「高等学校等就学支援金制度」のことで国公私立問わず、高等学校等に通う所得等要件を満たす世帯(※年収約910万円未満の世帯)の生徒に対して、 授業料に充てる支援金を支給する制度の事です。
高校無償化はいつから始まった?
高校無償化は、2010年に成立した「高校無償化法」を元に作られています。
これにより、公立高校の生徒は授業料が免除になり、私立高校の生徒には同額の「就学支援金」が支給されていました。
これが2013年まで続き、2014年には「高等学校等就学支援金制度」に変更となり、現在も続いています。
高校無償化の条件
1.在学要件
日本国内に在住し、高等学校等に在学する方が対象です。
2.所得要件
以下の方(いずれも上記※世帯で年収約910万円未満世帯の生徒)が対象です。
※共働き世帯は、合算の金額です。
高校無償化の計算方法
おおよそ世帯年収が910万円未満の世帯 というのは、下記のような計算で求めることが出来ます。
(課税証明書を区役所などでとって調べることができます。)
保護者等の課税標準額×6% - 市町村民税の調整控除額
⇒30万4200円未満の世帯の生徒
家族構成や両親共働きなのか、両親のうち一方が働いているのかによって金額が変わってきます。(下の表を参照。)
910万円というのはあくまでも目安です。
原則、親権者(両親がいる場合は2名の合算額)の収入で計算します。
親権者がいない場合は扶養義務のある未成年後見人、保護者がいない場合は主たる生計維持者又は生徒本人です。



両親に加えて、祖父母と一緒に暮らしており、祖父母が収入がある場合、就学支援金の支給額に影響がありますか?
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親権者である両親がいらっしゃる場合、祖父母に収入があったとしても、祖父母の所得は判定に係る世帯所得には算入されません。



両親が離婚している場合は父親側、母親側どちらの収入で判断するの?
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原則として親権者の税額を基準として判断します。
こちらに高等学校就学支援金制度に関するQ&Aが載っています。
所得基準に相当する年収の目安はこちらです。(スマホの場合はタップすると大きくなります。)


※子について、中学生以下は15歳以下、高校生は16~18歳、大学生は19~22歳とする。
※給与所得以外の収入はないものとし、両親共働きの場合、両親の収入は同額として計算している。
※配偶者控除対象となっている場合、一方が働いている場合とみなす。
微妙なラインにいる家庭や、計算してみたけどよく分からないという場合や、そもそも調べるのがめんどくさいという方は、 高等学校等就学支援制度 をとりあえず申請してみると良いと思います。後日対象か対象外かが学校の事務局から連絡が来ます。



所得制限超えてる・・・。子供3人もいるのに。あんまりだー!!
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東京都の学校であれば、所得制限超えていても、子供(23歳未満)が3人以上いる場合は下記の制度が利用できますよ!
所得制限を超えていても利用できる減額制度がある!
東京都には「多子世帯における都立学校授業料など支援事業」という制度があります。所得制限により就学支援金の対象とならない世帯(年収目安910万円以上で、収入に関わらず、保護者等の扶養する23歳未満の子が3人以上いる世帯)に対して授業料等を1/2に減額する制度です。
つまり、所得制限により就学支援金の対象外の世帯で、23歳未満の子が3人以上いる世帯は、授業料が半額(5万9400円)になるのです。



これは嬉しい!!
都立高校の学費



都立高校の場合、実際に学費はトータルでどのくらいかかるのかしら?
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我が家は息子が去年都立高校に入学したので、実際にかかった費用を見ていきましょう。
都立高校(全日制課程)入学時にかかった費用
- 受験料 2,200円
- 入学金 5,650円
- 制服代等(体育着代、ジャージ代、体育館シューズ、教科書、副教材費で)約10万円
- 授業料 都立高校の全日制課程授業料は年額118,800円(月額9,900円)(令和3年度)←この部分が無償化の対象になります!
- 学校徴収金(教材費や模試代、行事の費用、修学旅行等積立金、生徒会費等です。)
学校によって違いますが、うちの長男の高校は1年生が95,000円、2年生が125,000円、
3年生56,320円でした。
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では実際に3年間でどのくらい学費がかかるのか見ていきましょう。
3年間でかかる都立高校の学費
1年生
- 受験料 2,200円
- 入学金 5,650円
- 制服代、教材費など 約100,000円
- 授業料 118,800円←年収目安910万円未満の世帯はここが無料になります。
- 学校徴収金 95,000円
- 合計 約321,650円
2年生
- 授業料 118,800円←年収目安910万円未満の世帯はここが無料になります。
- 学校徴収金 125,000円
- 合計 243,800円
3年生
- 授業料 118,800円←年収目安910万円未満の世帯はここが無料になります。
- 学校徴収金 56,320円
- 合計 175,120円



授業料以外にもいろいろかかるのねぇ・・。
年収目安910万円以上で子供が1人~2人の世帯:3年間の合計740,570円
年収目安910万円以上で23歳未満の子供が3人以上いる世帯: 3年間の合計 562,370円
年収目安910万円未満の世帯:3年間の合計384,170円
電車通学の場合これに定期代等が加算されます。
年収目安910万円未満だとかなり学費がおさえられていて助かりますね。 「高等学校等就学支援金制度」 は全国の8割の生徒が利用しているそうですよ。
ちなみに上記以外でかかった費用は
・電子辞書 約3万円
・定期代 9万円/年
・パソコン代 約12万円(入学祝い)
・通学用リュック 約1万5000円
です。パソコンは必須ではありません。学校で貸し出しも行っているようです。我が家は都立高校入学お祝いとして買いました。



学校徴収金はおそらく学校によって違うので、目安にしてみてください。
通学用リュックにこちら買いました。
大容量で軽くて丈夫で、重い荷物が軽く感じるそうです。1年ほど使っていますが壊れなくて良いです♪
私立高校の学費



私立高校の場合はいくらくらいかかるのかしら?



まずは無償化の制度が適用されるのか見ていきましょう。
私立高校無償化とは
2020年4月より、「私立高校授業料の実質無償化」が始まりました。家族構成やその他の条件などによって変わるので、上の 所得基準に相当する年収の目安をご参照頂きたいのですが、 目安として、
- 年収が約590万円未満の場合・・39万6000円の支援が受けられます。
- 年収約590万円以上910万円未満・・・11万8800円の支援が受けられます。
- 東京都の場合・・年収が910万円以上でも23歳未満の子供が3人以上いる場合・・ 59,400円の支援が受けられます 。
私立高校無償化所得制限
スマホでご覧の方はタップすると拡大します。
令和2年4月から私立高校に通う生徒への支援が手厚くなりました。


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2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレット (mext.go.jp)
私立高校の学費はどのくらいかかるの?
私立高校はどのくらいかかるのでしょうか。長男が併願優遇を受けた私立のS高校を例に調べてみました。



高校によって入学金や学費が変わるので、あくまでも目安にしてくださいね。
1年生
- 受験料 25,000円
- 入学金 210,000円
- 授業料 420,000円 ←世帯年収が約590万未満の場合、この部分から39万6,000円が差し引かれます。
- 施設費 42,000円
- その他 408,400円(タブレット端末、オリエンテーション費、維持費、PTA・生徒会費、制服、指定用品費、副教材費)
- 合計 1,105,400円
2年生
- 授業料 420,000円←世帯年収が約590万未満の場合、この部分から39万6,000円が差し引かれます。
- 施設維持費 199,200円
- 施設充実費 50,000円
- PTA会費 14,400円
- 合計 683,600円
3年生
- 授業料 420,000円 ←世帯年収が約590万未満の場合、この部分から39万6,000円が差し引かれます。
- 施設維持費 199,200円
- 施設充実費 50,000円
- PTA会費 14,400円
- 合計 683,600円
3年間の合計 世帯年収が約910万円以上の場合・・・2,472,600円
3年間の合計 世帯年収が約590万円以上約910万円未満の場合・・・2,116,200円
3年間の合計 世帯年収が約590万円未満の場合・・・1,284,600円



年収が590万以下なら、私立も通常の半額くらいで行けるってことね。これまで私立に行きたくても経済的に難しかった世帯は助かるわね。
まとめ
高校無償化と聞くと、学費が3年間タダのようにも聞こえてしまい、勘違いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、無償化の対象になるのは授業料だけです。
また所得制限もあるので、各家庭によって変わってきます。
我が家も長男が入学して初めて知った制度もありましたし、授業料以外にも学校徴収金などいろいろかかるんだなぁ~と思いました。また 多子世帯における都立学校授業料など支援事業 についても入学後知りました。
この記事がどなたのお役に立てればうれしいです。
またこの記事は2022年1月時点の情報をまとめたもので、今後変わっていく可能性がありますので、文部科学省のホームページをチェックしてみてください。
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