こんにちは。梨です。
だんだん蒸し暑くなってきて、夏はもうすぐそこですね。
夏といえば夏期講習。恐怖の小6の夏季講習の案内がやってきました。
多分どこの中学受験の塾も同じだと思うのですが、小6の夏休みが一番お金がかかるんです。
そしてその夏休みがおわったら、うちの子が通う学習塾enaの場合、息つく暇なく後期教材費(66000円)が月額授業料(42900円)にプラスされて10万以上ががドカっとひかれますから、この8月9月は親にとっても正念場です。
私は5年前長男の中学受験を経験していますが、その時は高い塾代と、なかなか上がらない成績とに毎日憂鬱な日々を過ごしていました。今はその後の長男を見ているので、その時よりももっと広い視野で今年6年生の長女を眺められています。そんな私の経験が皆さんの不安を少しでも軽くできたらいいなと思ってこの記事を書いています。
参考になれば幸いです。

2022年ena夏期講習費用(小学生)

小学部(中学受験コース)の夏季講習代はこんな感じです。
学年 | 教科・一日の時間数 | 期間 | 講習料 |
---|---|---|---|
小3 | 算数50分 国語50分 | 10日間 | 18,700円 |
ふしぎ教室 理科実験50分 | 5日間 | 8,800円 | |
小4 | 算数50分 国語50分 理社50分 | 15日間 | 53, 900円 |
ふしぎ教室 理科実験50分 | 5日間 | 8,800円 | |
小5適性検査対策コース | 理系200分 文系50分 作文50分 | 15日間 | 117,150円 |
小5私立中コース | 理系200分 文系50分 理科50分 社会50分 (理科社会は自宅で単方向の映像授業) | 15日間 | 115,500円 |
小5適性検査・私立中併願コース | 理系200分 文系50分 作文50分 理科50分 社会50分(理科社会は単方向の映像授業) | 15日間 | 133,650円 |
小6適性検査対策 合宿コース | 理系150分 文系50分 作文50分 国語50分 | 27日間+合宿(6日間) | 309,100円 |
小6適性検査対策セミナーコース | 理系150分 文系50分 作文50分 国語50分 | 27日間+セミナー(5日間) | 259,600円 |
小6 私立中コース | 理系150分 国語50分 理科50分 社会50分(理科社会は単方向の映像授業) | 25日間 | 125,675円 |
小6適性検査・私立中併願合宿コース | 理系150分 文系50分 作文50分 国語50分 理科50分 社会50分(理科社会は単方向の映像授業) | 27日間+合宿(6日間) | 329,725円 |
小6適性検査・私立中併願セミナーコース | 理系150分 文系50分 作文50分 国語50分 理科50分 社会50分(理科社会は単方向の映像授業) | 27日間+セミナー(5日間) | 280,225円 |
我が家は小6の適性検査対策 合宿コースなので約31万円です。

高い~
しかし33日間みっちり指導してくださるので仕方ないのかな・・とは思いますが・・高い・・・
ちなみに合宿は勉強漬けなんですが、なぜか楽しいと言いますね。
高いけど、楽しく勉強できているなら、まあいいか~と思ったりします。
夏休みが終わっても受験当日まですごい勢いでお金がひかれていきます。
こんなの全然余裕という裕福なご家庭もあるでしょうが、平凡なサラリーマン家庭にとっては懐が寒い時期が続くのではないでしょうか。


都立中学は狭き門


そしてこんなにお金がかかるにもかかわらず、都立中は高倍率ゆえ入るのがとても難しいのです。例えば2022年度でいえば、小石川4.15、白鷗4.98、両国4.57倍、三鷹5.71倍など4~5倍の倍率です。
長男が受験したころは5~6倍はありましたから少しは落ち着いてきたとは言え、まだまだなかなかの高倍率ですよね。現実は5人中4人は落ちるわけです。



こんだけお金かけて不合格なのは悲しい・・
中学受験不合格だった長男のその後
都立中は1校しか受けられませんから、それが不合格な場合、選択肢は2つあります。
- 地元の公立中学に進む
- 私立の中高一貫に進む
どちらが正解というわけではありませんが、我が家の場合、長男の時は①を選択しています。
その後長男は引き続きenaに通い、都立最難関高校の日比谷高校に合格しました。
今となっては①を選択してよかったと思いますし、中学受験で不合格でよかった。とも思っています。
しかし、中学受験に落ちた直後はそうは思えませんでした。
沢山お金も払ったのに結果が出ず失望した記憶があります。
しかし、中学受験では中学2年生ぐらいまでの勉強を終わらせるので、高校受験では勉強がかなり楽になります。そのため、難関高校に受かっている子達は中学受験で不合格になった子が多いのです。
ですから中学受験で落ちたからと言って、挽回のチャンスはこの先何回もあるので、失望する必要はありません。
長男が小学5、6年生の時、enaで同じクラスだったA君という男の子がいます。
その子はいつも成績優秀者に載っていて、都立中学トップの小石川中学に合格しました。
長男はたまにしか成績優秀者にしかなれなかったので、A君は雲の上の存在という感じでした。
しかし、その3年後、長男は小石川高校よりも進学実績の良い日比谷高校に入学できたのです。
長男の3年間の頑張りがあったからこそですし、中学校でのA君の様子も知りませんが、3年前には雲の上の存在だと思っていたA君といつの間にか同じかそれ以上の土俵まで上がれているなんて、その時は思いもよらないことでした。
先ほどもお話しした通り、都立の中学受験は4~5倍くらいの倍率なのですが、下の表を見てください。
進学指導重点校と言われる高校でもこの倍率です。いかに都立中学が異常に高い倍率かというのが分かっていただけると思います。
2022年進学指導重点校の応募倍率


中学受験で不合格だった長男のその後の歩みはこちらに書いたので、よかったらどうぞ。
中学受験で大切だと思うこと


中学受験で大切だと思うことは中学受験をする12才、13才で人生は決まらないという事。
「人間万事塞翁が馬」です。
「人間万事塞翁が馬」人生における幸不幸は予測しがたいということ。 幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ
中学受験で難関校に合格してもその後全然勉強しない・・なんて話もよく聞きますし、落ちても努力して、中学受験で不合格になった中高一貫校よりレベルの高い高校に入学できたという話も聞きます。ついつい結果ばかりを見てしまいがちですが、中学受験は結果ではありません。
【私が中学受験で大切だと思う事】
- 勉強の習慣を身につける
- 自分の間違いに向き合う強さを持つ
- 勉強が得意になり、自己肯定感アップにつながる
- 勉強の楽しさを知る
- 勉強のやり方のコツをつかむ
- 失敗しても前に進める強さ、逞しさを身につける
- 自主的に勉強できるようにする
たとえ不合格になっても、これらのことが出来るようになれば中学受験は成功だと言って良いと思います。そう考えると、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
勉強の習慣って中学生になって身につけようと思ってもなかなか身につかないんです。また大人になってみれば、間違った所のやり直しこそが成績アップに必須だと思うのですが、子供って自分の間違いを見たくないんです。だからまず間違いを正視する、自分の弱点を認識できるってすごいことだと思うんですよ。それができるようになって中学に進むと、必ず成績が上がりますね。
また一番大事だと思うのは、③の勉強が得意になり、自己肯定感アップにつながっていくことです。
そのためには「なんでこんな簡単な問題とけないの?」などのネガティブなことは極力言わないようにしましょう。親も大金を払っているわけですから、子供がまじめにやらないとついついカッとなって叱責してしまいたくなる気持ちを分かりますがそこはぐっとこらえましょう。
逆に親が下手に介入することで、親子関係が悪くなってしまったり、子供が勉強嫌いになってしまうと、元も子もありませんから、子供との関係が悪くなってきた・・と感じたら、すっと身をひいてプロにお任せするのが良いと思います。


STOP!教育虐待


教育熱心な親が陥りやすいのが教育虐待です。
私も以前は長女の成績がなかなか伸びず、毎日1時間くらいつきっきりで勉強を見ていましたし、勉強をさぼってないかちょいちょい覗きに行ったり、時には叱責してしまうこともありました。
が、だんだん疲れてきたというのもありますが、手取り足取りやりすぎて、子供の自主性を損なっているんじゃなかろうか・・。と思うようになり、やめました。
「手伝おうか?」と声をかけて「大丈夫。一人でやれる」と言われれば、ちゃんと一人でできているのか不安ですが、あまり細かくはチェックしないようにしています。
ただ全くノータッチというわけではなく、娘が塾から帰ってきたら今日は「どんなこと勉強したの?」とか聞いたり、「へ~そんな難しいことやってるんだ。」と感心したり、塾の後居残って勉強してきたら「すごいね。がんばったね。」と褒めたり・・とつかず離れずの関係です。
このやり方にしたら、娘が「今日はこことここをやってきた。今週はここまで終わらす。」と勉強してきたことを報告してくれるようになりました。
本人が自主的に勉強して成績が上がったら、それはもう自信につながりますよね。
以前より本人が自主的に勉強ができている気がするので、このまま見守ろうかなと思っています。(ちょいちょい声掛けはしていますが・・。)
人から言われてやっているうちは、多分なかなか成績も上がらないんですよね。やはり自分でやる!という内なる気持ちが湧き出てこないと、なかなか成績もあがらないのかな・・と。
あくまで、子供が自主性をもって勉強できるようになることが目標ということを忘れてはいけないと思いました。
教育虐待についてですが、最近読んだ本で身に染みた一節をご紹介します。
大人だって強い意志を持ち続けることは容易ではないのに、子供にばかり完璧を求めるのは間違っていますよね。
勉強をしないと体罰を与えるとか食事を与えないとか、そのような虐待だけはなく、言葉の虐待や無言のプレッシャーが子供を追いつめていることもあります。気を付けなければと思いました。
最後に
都立受験はお金もかかるのに、なかなか受からないので、親としても辛いところではありますが、勉強したことは必ずこの後生きてきますし、特に都立中の問題というのは自分の思っていることを文章にしたり、思考力を鍛える良問ばかりなので、これからの時代にとても役立つ勉強です。(高校受験、大学受験、社会にでてからも本当に役に立ちます。)
中学受験の合格、不合格だけを見てしまうと、どうしても不安な気持ちになってしまいますが、これから先の勉強につながる勉強をお子さんが今されているというところに焦点を合わせると、気持も前向きになるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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一緒に頑張りましょう~
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